瀰漫(びまん)性脱毛症
最近髪の毛全体のボリュームが減ってきているように感じませんか?
女性で一番多い、また女性特有の、瀰漫(びまん)性脱毛症かもしれません。
男性型脱毛症の特徴は、天頂部や生え際など特定部が薄くなることです。
瀰漫性脱毛症とは、髪の毛全体、頭の広い範囲の毛が抜けて薄くなる女性特有の脱毛症です。
最近は30代の女性にもよくみられるケースがあります。
急にどこか一部が薄くなるような症状ではないので、自覚症状があまりなく気づきにくいです。
以前に比べて全体的に髪のコシがなくなったり、髪の量感が減ったように感じ始めたら要注意です。
原因は、ストレス、過度のダイエット、経口避妊薬(ピル)などによりホルモンバランスが崩れることで、髪の成長サイクル上で休止期の割合が多くなり、抜け毛が増えその後発毛せずに薄毛が進行すると言われています。
ただ、瀰漫性脱毛症はその原因がわかれば改善する可能性が高いと言われています。
今までの生活パターンをもう一度考え直してみて、原因を知ることが大切ですね。
粃糠(ひこう)性脱毛症
毎日ちゃんとシャンプーしているのにフケが多くなっていませんか?
そのフケがカサカサしていれば、粃糠(ひこう)性脱毛症かもしれません。
頭皮の角質に異常が起きて、それが剥がれた乾燥フケが頭皮の毛穴を塞ぎ、毛穴にバイ菌が繁殖して毛球部が炎症を起こして髪が拔ける症状です。
湿ったフケが多いようであれば、脂漏性脱毛症かもしれません。
過剰な皮脂の分泌によって、この場合も毛穴が塞がりそこに菌が繁殖して毛球部が炎症を起こして髪が拔ける症状です。
両者とも原因はホルモンバランスの崩れと言われています。
フケが多くなってきている場合は刺激の少ない天然系のシャンプーを炎症が治まるまでは使うことをオススメします。
特に脂漏性脱毛症の場合、過剰な皮脂を除去しようと洗浄力重視のシャンプーで皮脂を取り過ぎると、その後今以上に皮脂の分泌が増える場合があるので注意が必要です。
女子男性型脱毛症(FAGA:female Androgenetic Alopecia)
今、女性の薄毛で大きな問題になっているのが、女子男性型脱毛症(FAGA:female Androgenetic Alopecia)です。
女性でも男性型脱毛症(AGA:Androgenetic Alopecia)のように天頂部や生え際など、一部分の薄毛が進行することが増えてきています。
主な原因は加齢やストレスなどによりホルモンバランスが崩れ、これにより女性ホルモンが減少して、薄毛に影響のある男性ホルモン量が増えることにあります。
ホルモンバランスが崩れないようにストレスを減らし、栄養バランスを考えた食事が大事ですね。
また育毛剤の使用も女子男性型脱毛症にはオススメします。
このように女性特有の脱毛症はいくつかありますが、これらの症状は30代から始まってくるとい言われていますので、若いから大丈夫ではなく、日頃から注意が必要ですね。
気になり始めたら、一人で勝手に症状を決めずに、女性専門の薄毛クリニックの受診をオススメします。
女性の薄毛も今は治療できる時代になっています。